
紫乃暗号資産のウォレットアドレスって複雑で長いので覚えられないですよね。
自分のウォレットアドレスを入力するときは、メタマスクなどからウォレットアドレスをコピー&ペーストして運用していると思います。
その面倒なコピペの手間を解決してくれる、ENSというサービスを紹介します。
このサービスを利用すると、下の例のようにウォレットアドレスを簡略化することができます。
0x392e92F28832f59a03EdaC7eAc76047F1682766F
↓
shino.eth
これにより、ウォレットアドレスを入力する欄にshino.ethと入力するだけで、ウォレットアドレスを入力したと同じことになります。
長いアドレスを覚えたり、コピー&ペーストする必要がなくなりますので、地味に便利なサービスです。
イーサリアムブロックチェーンのウォレットアドレスを簡略化できる、Ethereu Name Service(略してENS)というサービスの利用方法を解説します。
イーサリアムのウォレットアドレスは、最初の0xを含めた長さが42桁あります。
とても長いので、クレジットカード番号を暗記しているわたしですら、自分のウォレットアドレスを半分も覚えていません。
実際にウォレットアドレスを入力する必要がある場合には、メタマスクなどからアドレスをコピー&ペーストして使用していると思います。
ENSというサービスは、この42桁のウォレットアドレスを、◯◯◯.ethという短く覚えやすいかたちに変換できるサービスです。
取得方法はとてもかんたんですので、初めて取得する方でも10分程度あれば設定まで終えることができると思います。
この記事では、ENSの取得方法・設定方法と、その後の活用方法までわかりやすく解説していきます。

ENSを取得する前に
ENSは年額がかかるサービスです。
1年あたりの価格は取得する文字数によって異なり、3文字・4文字・5文字以上の3パターンがあります。
更新せずに失効すると、ほかの人がそのENSを取得できる状態になりますので、有効期限はしっかり把握しておきましょう。
まずは、取得するのににかかる費用から解説します。
ENSの取得費用
ENSの価格は下の表のとおりです。※2文字以下の文字数では取得することができません。
| 文字数 | 1年あたりの価格 | 支払い方法 |
|---|---|---|
| 3文字 | 640ドル | 価格分のETHまたはクレジットカード決済 |
| 4文字 | 160ドル | |
| 5文字以上 | 5ドル |
紫乃ABC.ethという3文字のENSは、1年あたり640ドルかかりますが、ABCDE.ethという5文字のENSは5ドルで済みます。
取得可能な名前か確認する
ENSの特性上、すでに使用されている名前と同じものは取得できません。唯一無二です。
取得しようと思っているENSが既に取得されている可能性もあります。
紫乃たとえば、わたしがshino.ethというENSをすでに取得していますので、shino.ethという文字列では取得することはできません。
まずは、自分が取得したいENSが取得可能か確認しましょう。
以下のリンクより公式サイトにアクセスして確認することが可能です。

Search for a nameと表示されている欄に、取得したい名前を入力してみましょう。その結果Availableと表示されれば、取得が可能です。

Registeredと表示されてしまった場合、残念ながらその名前はすでに取得されていますので、別の取得可能な名前にする必要があります。

ウォレットとETHを用意する
ENSを取得するには、ウォレットと、ETHまたはクレジットカードを用意する必要があります。
入金する金額は下の表を参考にしてください。
取得したい年数+ガス代です。
ETHで決済する場合、ETHは時価で計算されます。
ENSを設定したいウォレットの中に、ドルで計算した場合と同価値のETHを入金しておきましょう。
| 文字数 | 1年あたりの価格 | 支払い方法 |
|---|---|---|
| 3文字 | 640ドル | ETHまたはクレジットカード |
| 4文字 | 160ドル | |
| 5文字以上 | 5ドル |
ガス代はその時のイーサリアムブロックチェーンの混雑状況によります。
紫乃たとえば、5文字以上のENSを10年取得する場合、5ドル×10年+ガス代となります。
50ドル分のETHと別にガス代が必要になります。
取得費用のシミュレーション
自分が取得しようと考えている名前を入力してみましょう。
取得可能な名前が見つかりましたら、そのENS名を選択します。

紫乃今回はkumaniki.ethという名前で取得してみます。
くまニキ!!?
取得する年数を設定します。
後から延長ももちろん可能ですので、まずは1年でもいいですし、最初から10年以上の長い期間を設定しても良いと思います。
今回は1年間で見積もりをします。

画像の赤枠の部分を見てください。
1年分0.0031ETHに加え、約0.0002ETHのガス代で、合計0.0033ETHかかる試算が出ています。
1ETH=25万円として、×0.0033ETHなので、約830円ほどでかかる計算ですね。
紫乃ガス代が安いタイミングを狙って取得することをおすすめします。
ここからは、実際にENSを取得・設定する手順を1から解説していきます。
ENSの取得・設定方法
手順通りに作業することで、約10分程度でかんたんにENSを取得することができます。
最後まで作業することで即使用可能な状態になりますので、一緒に進めてみましょう。
ウォレットを接続する
まずは、公式サイトにアクセスして、ENSを設定するウォレットを接続します。
右上のConnectから接続するウォレットを選択しましょう。
名前を決める
Search for a nameと書いてある欄に取得したい名前を入力してみましょう。

検索した結果、下の画像のように赤〇の部分がAvailableと表示されていれば、その名前で取得することが可能です。

赤〇部分にRegisteredと表示がある場合、すでにその名前は取得されています。
すでに取得されている場合、同じ名前で取得することはできませんので、別の名前に変えて検索しましょう。

契約年数を決める
取得する年数を決めます。
契約年数が長いほど、取得費用は当然高くなりますので、まずは1年でも良いと思います。
あとから契約期間を延長することも可能です。

このページを下にスクロールすると、下の画像のように、Use as primary name と記載があります。これは必ず右にスライドさせて青い状態にしてください。

この設定ができていない場合、ENSを入力してもウォレットアドレスが自動で入力されません。
プロフィールを作成する
プロフィールを設定しましょう。

プロフィール画像や、さまざまなチェーンのウォレットアドレス、ウェブサイトのURLやSNSのアカウントなど、掲載したいものを選択し、内容を入力しましょう。

ここで書き込む情報量が多いほどガス代が多くかかります。
一切使っていないブロックチェーンのアドレスを入れてガス代を多く払うのは馬鹿らしいので、必要な情報のみ載せるようにするのが良いでしょう。
60秒のタイマーをスタートする
60秒のタイマーを起動するためのトランザクションに署名します。

この60秒は、取得しようとしているENSの文字列を他の人に横取りされない為の対策です。

このタイマーが完了したら先に進めますので、ENSの作成に進みましょう。
ENSを作成する
タイマーのカウントダウンが終わると、ENSを作成するためのトランザクションが発行されます。
ここでENSを取得するための費用を支払います。

このトランザクションに署名し、ブロックチェーン側で承認されると、ENSの作成が完了します。

作成するためにかかった費用や有効期限が表示されます。
このENSを作成するために、1年分の$5に加えガス代が$0.54かかったようですね。

作成したENSを確認する
ENS作成後は、公式サイトでプロフィールを表示することが可能になります。

NFTとしてもmintされていますので、OpenSeaなどでも確認してみましょう。
これで、無事ENSを取得することができました。
ENSを使いこなす
ENSを利用できる場面をいくつか紹介していきます。
取得したまま保有しているだけではもったいないので、いろいろな場面で使いこなしていきましょう。
送金に使用する
最も一般的な使い方は、送金に使用することです。
ENSを設定してあるウォレットに暗号資産を送金する場合、送金先にENS名を指定するだけで、ウォレットの指定ができるようになります。
メタマスクで送金する際、アドレス入力欄にENSを入力すれば、自動的にウォレットアドレスが入力されます。
他人から暗号資産を受け取る場合も同様で、ウォレットを聞かれたらENS名を答えるだけでOKです。
OpenSeaで購入するNFTを別ウォレットで受け取る

普段、OpenSeaでNFTを購入している方で、
「署名用のウォレット」と、「資産を保管するウォレット」を分けて、2つ以上のウォレットを持っている場合には、この機能が便利です。
OpenSeaで、購入するNFTをカートに入れた後、”別のウォレットに送信“という欄にENS名を入力することで、ETHを支払うウォレットと、NFTを受け取るウォレットを別のウォレットにすることができます。
もちろん、ENSを使わずにウォレットアドレスのコピペでも可能ですが、アドレスをコピーしてくるひと手間が無くなり楽になります。
余談ですが、ウォレットをひとつしか使っていない場合には、ふたつ目のウォレットを作ることをおすすめします。
特に、ハードウェアウォレットを持っていない方は、大切な暗号資産を失う前に一度購入を検討してみてください。

ENSを売却して利益を得る
ENSは、取得すると同時にそのウォレットにNFTとしてmintされます。
紫乃唯一無二のENSを、そのウォレットが現在保有しているという証明になります。

運よく価値のありそうなENSを取得できた場合には、販売してみるのも良いかもしれません。
SNSで自分の名前をENSにする
これは直接ENSの機能を活用するわけではありませんが、Xやinstagram、Discordなどの自分の名前をENS名にすることが一部で流行しています。

ENSは唯一無二ですので、他人と被ることがありません。
SNSの自分の名前にENS名を設定しておくことで、ウォレットの特定が容易になり、SNSで知り合った方と送金等やり取りをする際にウォレットを指定しやすいメリットもあります。
紫乃SNSの名前をENSにすることは日本ではほとんど浸透していませんし、海外でも少数派です!笑
サブネームを設定する
複数のウォレットを使い分けている場合には、サブネームを作成して設定すると便利です。
わたしも、暗号資産を積み立てるウォレットと、NFTその他を一時的に保管しているウォレットを分けています。
サブネームは、取得・設定する際にガス代がかかりますが、その他の維持費は不要なため、2つ以上ウォレットを使い分けている場合には作成することをおすすめします。
ここからはかんたんにサブネームの作り方を解説します。
まずは、公式サイトにアクセスし、ENSを所有しているウォレットを接続しましょう。
まとめ
ENSは、長いウォレットアドレスを「〇〇〇.eth」という覚えやすい名前に置き換えられるサービスです。
送金のたびにアドレスをコピペする手間が減り、入力ミスも起きにくくなります。
取得手順はシンプルですが、重要なのは primary nameのまで設定して初めて“使える状態”になることです。
ここをONにしておくと、メタマスク等でENSを入力したときに自動でアドレス解決されやすくなります。
もうひとつ注意点として、ENSは年額制です。
期限を過ぎると **90日間の猶予期間(Grace Period)**はあるものの、放置すると名前を失う可能性があります。
長く使う前提なら、複数年で取得するか、更新通知を入れておくのがおすすめです。
ENSは送金だけでなく、プロフィールの公開やサブネーム運用など、使い方次第で便利さが増します。
まずは「自分が普段使うウォレット」に1つ設定して、少しずつ育てていきましょう。







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