Ledgerの公式サイトでハードウェアウォレットを購入する方法をかんたんに解説していきます。
基本的にはAmazonや楽天で買い物する手順と変わりませんので、直感的に買い物できる方であれば購入方法については読む必要がないと思います。
ですが、購入するよりも前の段階で詐欺に遭わないために気を付けるべき重要なことがありますので、そこから順に解説していきます。
購入手順さえ分かればOKという方は、目次から3番に飛んでください。

購入はLedger公式サイトから

Ledger製品は、必ず公式サイトから購入するようにしてください。
理由は、公式サイト以外の場所から購入すると、ウォレットに保管した暗号資産を盗まれる可能性がとても高いからです。
暗号資産を盗まれる可能性

Ledger公式サイト以外のウェブサイトからハードウェアウォレットを買った場合、そのウォレットに保管した暗号資産を盗まれる可能性が高いです。
「大切に保管していた数百万円分の暗号資産が盗まれた。」というような話にもなりかねませんので、必ず公式サイトで購入するようにしてください。
暗号資産の世界では、まだまだ法律の整備が進んでいません。
保管している暗号資産が詐欺などで盗まれた場合、警察に被害届を出したとしても、まず戻ってくることはありませんので注意する必要があります。
数十万円、数百万円の大金を失い、誰も助けてくれない。そんな悲惨なことにならないためにも必ず公式サイトから購入しましょう。
実際にどんな事例があるのか、2つ例を紹介します。
設定済みのシークレットリカバリーフレーズ
メルカリなどで中古品を買った際にある詐欺の手口として、シークレットリカバリーフレーズ設定済みの商品が届くというものがあります。

シークレットリカバリーフレーズは、ウォレットの秘密鍵を生成・復元するための24語の英単語で、本来は購入後に自分で初期設定を行うものです。
この24語のフレーズがあれば、そのウォレットの中の暗号資産を完全に自分の意思で操作(送金など)することが可能です。
購入時点で既にその設定が済んでいて、「あなたのウォレットのシークレットリカバリーフレーズ」と記載された紙が入っている場合があります。
シークレットリカバリーフレーズの性質を知らない場合、設定済みの商品が届いても疑問を感じない可能性があり、そこを悪用した手口です。
シークレットリカバリーフレーズは自身で初期設定するものですので、紙などで同封されていることは絶対にありませんので注意しましょう。
マルウェアが仕掛けられている
次にあるパターンがこれです。
新品未開封のものを買ったとしても、公式以外から購入した場合にはマルウェアが仕掛けられている可能性がありますので要注意です。
新品のように偽装されているだけで、実際には本体内部の電子基板を偽のものにすり替えられている可能性があります。
マルウェアはパソコンやスマホに侵入し、大切な情報を盗み出すものが一般的です。
開封した時点で少しでも不自然な形跡がある場合には、そのウォレットは使用せず、すぐにLedger公式のサポートに連絡しましょう。
わたしの体験ではありませんが、以前Xで目にしたものに、「新品未開封品を購入したのに指紋が付いていた。」というものがありました。
こういった詐欺に遭わないための対策が、公式のサイトから購入することですので、必ず公式サイトから購入してください。
公式から買うより数千円安いからと、別のところから購入して暗号資産を盗まれるようなことの無いよう気をつけましょう。
とくに、メルカリやヤフオクなどで中古品を購入するのは論外です。
また、Ledger公認の販売代理店というものがありますが、ここから購入するのも避けた方が良いでしょう。
手元に届くのが数日早いかもしれませんが、たったそれだけのために暗号資産が盗まれるリスクの高いところから買う意味がわかりません。
公式サイトより少し安く買えて、少し早く届く程度では、暗号資産を盗まれるリスクに見合ってなさすぎます。

販売代理店その他からの購入を、わたしは一切おすすめしません。公式から買えばいいだけなので。
公式サイトの確認方法

公式サイトから購入することに決めたとして、初めてアクセスするサイトですから、正しいサイトか偽サイトか判別できないですよね。
次は偽サイトから購入してしまう可能性と、対策について解説します。
検索エンジン使用時の注意点
GoogleやYahoo!などの検索エンジンで「Ledger」と検索した場合に、稀に偽サイトが一番上に表示されることがあります。
詐欺サイトは、一見すると公式サイトそっくりに偽装されているので偽サイトだと気付けない場合が多いです。
とくに、初めてアクセスする場合には、比較のしようもないので正しいサイトであるかの見分けがつきません。
そんな場合に詐欺サイトに引っかからないようにする最も有効な対策は、URLが正しいかの確認です。
とは言っても、正しいURLがわからないのに、URLが正しいか確認しようがないですよね。
正しいURLを確認する

Ledger公式サイトの正しいURLは、以下のURLです。
このURLから公式サイトにアクセスし、Ledger製品を購入するようにしましょう。
と、わたしが正しいURLを教えたとしても、わたしが詐欺師だった場合には詐欺に引っかかってしまうことになりますよね。

そんなことはしませんが笑
安易に信用してはいけないのは事実ですので、そういう時の正しいURLの確認方法を紹介します。
X(旧Twitter)で確認する
Xで公式アカウントを見つけて、そのアカウントに貼られたURLを信用するようにしましょう。
公式のアカウントの場合には、アイコンが四角く、アカウント名の横に黄色いチェックマークが付きますので、偽アカウントとの判別が容易です。
アイコンが丸いアカウントやチェックマークが水色のアカウントは、公式でない可能性がありますので要注意です。
実際に、XのLedger公式のアカウントを見てみると、しっかりURLが記載されていますよね。

ここからアクセスするのが、最も安全で安心です。
それではLedgerのハードウェアウォレットの購入方法を解説していきます。
ハードウェアウォレットの購入手順
Ledger公式サイトにアクセス
製品ページでウォレットを選ぶ
現在大きく分けて4種類のウォレットが販売されています。

ウォレットの種類と色を選びましょう。
どれを購入しようか迷っている場合には用途で考えてみてください。
最低限の機能で十分な場合には、Ledger Nano S Plusがおすすめです。
iPhoneでは、Ledger Nano S Plusは使用できません。iPhoneで使用する場合にはLedger Nano Xを購入するようにしましょう。
より上位モデルに魅力を感じ、最先端のデバイスが欲しいという方はLedger Staxなどもおすすめです。
わたし自身も買ってレビューしていますので、気になった方は以下の記事からどうぞ。

カートに追加
購入する商品が決まったら、「カートに追加」を押します。

Ledger Recover
商品をカートに追加した時点で、Ledger Recoverへの加入を進められますが、わたし個人的には加入しなくてよいサービスかなと思っています。
理由は2つあり、月額費用が高いことと、暗号資産のセルフカストディの考え方に反するものだからです。
Ledger Recoverとは?
Ledger Recoverは、ウォレットを復元するために必要な情報を、暗号化したうえでセキュリティ会社に保管してもらう有料のサービスです。
不注意などでウォレットが初期化されて、自分ではウォレットを復元できなくなってしまった場合に、ウォレットを復元することが可能になります。
ウォレットの復元には通常、シークレットリカバリーフレーズを使用しますが、このフレーズを紛失した際などに役立つサービスです。
シークレットリカバリーフレーズは、初期設定の際に紙にペンで書き写し、オフライン環境で保管するものです。
災害などで、このシークレットリカバリーフレーズとハードウェアウォレットを同時に紛失してしまうと、ウォレットを復元できなくなってしまいます。
Ledger、Coincover、EscrowTechの3社が、このシークレットリカバリーフレーズを暗号化した上で3分割してそれぞれが1つの断片を保管します。
この3社に保管されている断片のうち、2社が保管する断片を持ち寄ることで、ウォレットの復元が可能になります。
1社が持つ情報だけではウォレットを復元することができないため、安全性が高いとされています。
そのため、自分でシークレットリカバリーフレーズを保管する必要がなくなり、空き巣や災害などでハードウェアウォレットを紛失した場合でも、保管している暗号資産を失うことがなくなります。

月額費用もかかるサービスですので、ご自身で検討してみてください。
例外的に、古い家や、津波などの被害に遭う可能性が高い家に住んでいる人は加入しても良いサービスかなと思っています。
日本は地震や火災などの災害の多い国ですので、家屋の倒壊、津波などの被害で、家に保管してあるリカバリーフレーズとハードウェアウォレットを同時に失う可能性が高い場合にはその保険としてうまく機能するでしょう。
個人情報の入力
メールアドレスや名前、届け先の住所などを入力しましょう。
最終的に佐川急便が届けますので、日本語でも全然問題ありません。
入力する情報
- メールアドレス
- 住所
- 氏名
- 電話番号
- クレジットカード番号
- カードの有効期限
- カードのセキュリティコード
- カードの名義人

カードのセキュリティコードは裏面の署名欄に記載されている3~4桁の数字です。7桁ある場合下3桁がセキュリティコードです。
配送業者の選択

配送業者「特急クーリエ」を選択しましょう。
特急クーリエとは、国際宅配便サービスの総称で、DHL、FedEx、UPS、TNT などの国際宅配便業者を指します。
Ledger製品は、このうちドイツ拠点のDHLが配送します。
日本に到着した時点で佐川急便に引き継がれますので、家に届けに来るのは佐川急便です。
購入確認と注文完了
購入ボタンを押して、以下の画面が出れば購入手続きは完了です。

発送されるまで3営業日ほどかかります。
発送&配達
発送されたら、追跡番号がメールアドレスに届きますので確認しましょう。
発送されてから手元に届くまでは3日ほどです。
購入後の注意点
- 配送状況の確認方法
- 製品到着時のチェックポイント(改ざん防止シールの確認など)
- 初期設定までの流れ
よくある質問
まとめ
- Ledger公式サイトでの購入が最も安全である理由
- 安全な暗号資産管理への第一歩
関連リンク・おすすめ製品
- 各製品のレビュー記事へのリンク
- Ledgerの初心者向けガイド記事
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